非直線性を含む視覚特性を利用した白黒画像信号予測符号化方式の高能率化

谷本 正幸  柵木 充彦  蔭山 保夫  駒井 又二  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J65-B   No.12   pp.1515-1522
発行日: 1982/12/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
画像信号の帯域圧縮に対する人間の視覚特性の利用については,従来視覚特性を個別に利用するものが殆どである.そこで本論文では,有効と考えられる多くの視覚特性を同時に利用することができ,かつ画像信号の統計的性質を利用した通常の高能率符号化方式とも両立する方式として,符号器の前に視覚特性を表わす変換器V,復号器の後に逆変換器V-1を持つ方式を提案する.白黒画像信号のフレーム内予測符号化を取扱うこととし,Vを輝度特性を表わす振幅圧伸器Lと2次元空間周波数特性を表わす2次元フィルタHの縦続接続としてモデル化する.予測符号器の量子化特性を視覚のしきい値を越える量子化雑音の電力が最小となるように決定し,計算機シミュレーションを行った結果,本方式は,視覚特性を利用しない方式に比べて,視覚領域におけるしきい値を考慮したSN比の向上,視覚のしきい値を越える大きな量子化雑音の発生確率の減少,量子化雑音の空間分布の一様化等の特長を有することが明らかとなった.SN比の改善に対する各視覚特性の寄与は,Lによるものが最も大きく,ついでしきい値の利用によるものであり,Hの効果は比較的小さい.