電話網における両方向回線選択制御の検討

中島 誠一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J65-B   No.10   pp.1283-1289
発行日: 1982/10/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
交換機間の回線を発着信呼で共用する両方向回線は,発着信で回線を分離して使用する片方向回線に比べて,回線の大群化,トラヒック変動の吸収等の効果が期待できる.しかし,回線設計呼量以上の呼量が加わったとき,いかに両方向の呼を疎通させるかという回線選択制御の問題が生じる.本論文は,まず,一方向の呼量が増加したとき他方向の呼を妨げるトラヒック圧迫に対し,留保方式の一種である留保領域方式を提案し,その特性を示す.留保領域方式は,各方向の呼の使用回線数によって留保を制御するもので,いずれの方向の呼量が増加してもトラヒック圧迫を防止できる特徴を持っている.次に,集中過負荷における両方向回線網の過負荷特性をシミュレーションにより求め,無制御,被圧迫呼優先(留保領域方式),着信呼優先(DRE)の特性を比較した.その結果,1)被圧迫呼優先により集中対地からの発信完了呼数を改善できる,2)網のスループットは着信呼優先が高いが性能低下を免れない,ことを定量的に明らかにした.