導体網架設による新幹線電波雑音障害の低減の可能性

雨宮 好文  山口 尚  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J64-B   No.12   pp.1395-1401
発行日: 1981/12/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 
キーワード: 


本文: PDF(472KB)>>
論文を購入




あらまし: 
新幹線電車走行時に電波雑音が生じ,VHF帯のものはテレビジョン受信障害を与える.現在,受信障害対策として共同受信施設方式が実施されている.受信障害対策を施すべき地域は線路から側方数百mに及ぶが,もし雑音発生量を6 dB低減できるならば,これは3~4割程度狭くすることができる.雑音発生量低減の方法として,パンタグラフの構造を改良すること,すり板材料を変えること,パンタグラフの要部にフェライトなどを装着することが従来あったが,いずれも車両側に対策を構じるものであり保守上の難点が付随した.本論文ではトロリー線側方支持柱に導体網を架設展張する方法を提案し,例えば幅3 mの導体網を設けるときには周波数150 MHzにおいて6 dB程度の雑音低減効果が得られるとの予測を計算によって与えている.計算では雑音発生源を点波源であると仮定し,導体網の上部エッジによる回折波と下部エッジによる回折波との重ね合せが界を与えるものとした.計算結果は1/70縮尺モデルによる実験によって確かめた.