マイクロ波帯ディジタル無線方式用トランスバーサル形自動等化器

荒木 正治  村瀬 武弘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J64-B   No.10   pp.1131-1138
発行日: 1981/10/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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マイクロ波帯高能率ディジタル無線方式では,高速パルスの波形伝送であるため選択性フェージングによる振幅・遅延特性の劣化が大きな問題となっている.フェージングの伝搬ひずみは多種多様で且つ高速に変化するため,理論上すべての波形ひずみを等化できるトランスバーサル形自動等化器は有力な救済手段として期待される.本論文では,トランスバーサル形自動等化器を初めてフェージング等化に適用したもので,その構成法ならびに等化特性について考察した.まず,トランスバーサル形自動等化器の選択性フェージングに対するタップ数とその等化能力および制御アルゴリズムによる相異について基礎実験を行い,この結果をもとにMZF法で制御した7タップの2次元トランスバーサル形自動等化器を実現した.本等化器を200Mbit/s16QAM方式に適用した場合の等化特性を室内実験と現場実験で評価した.その結果現場実験では1/20という大きな瞬断率の改善効果が得られ,従来実現が困難視されていた海上区間においても高能率ディジタル無線方式を実現できる見通しを得た.