適応的な探索手続きによる実時間ピッチ抽出法

谷戸 文広  来山 征士  榑松 明  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J64-A   No.1   pp.71-78
発行日: 1981/01/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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あらまし: 
音声信号から実時間で,ピッチ周期を抽出する代表的な方法として,自己相関法がある.しかし,自己相関法では,話者によってはピッチ周期を誤って抽出する割合が高く,音声分析合成系にそのままの形で用いることはできない.そこで,自己相関法によるピッチ抽出法の改良に関して検討を行う.まず,自己相関関数からピッチ周期を探索する際に,従来の重み付けされた自己相関関数から最大値を検出する方法に代って,自己相関関数に対する新しいピッチ探索手続きにより,ピッチ抽出がより正確に行えることを示す.次に,抽出されたピッチ周期に対応して,ピッチ探索範囲を適応的に変更する方法と,ピッチ探索手続きとの組合せにより,極めて正確なピッチ抽出が可能となることを示す.すなわち,実験に用いたすべての話者に対して,99%以上の割合で正しいピッチ周期が抽出できる.