文字の構造情報抽出に用いる対応付けシステムと平仮名文字認識への応用

木村 文隆  堀尾 佳弘  本 隆啓  吉村 ミツ  三宅 康二  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J63-D   No.8   pp.650-657
発行日: 1980/08/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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本論文では,細線化文字パターンに対する構造情報抽出用の対応付けシステム(下降式ストローク抽出システム)の構成法と,能力評価実験の結果および手書き平仮名文字認識への応用について述べる.対応付けシステムでは,目つぶれ,ストロークの重複,交点や屈折点・折返し点付近の細線化によるひずみ,などの生じたパターンに対処するために下降式ストローク抽出法を用いている.又,平仮名に多い曲線部分の形状を記述するために,標準パターンを構成するストロークを幾つかのセクションに区切り,各々のセクションを近似する五つの2次折線列のこう配に関する統計量を用いている.以上の方針の下に対応付けシステムを構成し,能力評価の実験を行った結果,手書き平仮名程度の複雑さをもつ文字に対して十分な構造解析能力を有し,識別実験でも良好な結果が得られることが分かった.更に輪郭線マッチング法を併用した識別実験では,電総研作成の常用手書き平仮名文字データETL-7に対して正読率98.0%,誤読率0.4%,棄却率1.6%の結果が得られると同時に処理速度も大幅に短縮できた.