二つのサブシステムの電話回線による密結合運転

岡本 卓爾  小林 稔史  都倉 信樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J63-D    No.5    pp.425-432
発行日: 1980/05/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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あらまし: 
本論文では,一つのシステム(M)を二つ(M1M2)に分割し,これらを電話回線で接続してMの動作を模擬するときの問題を論じた,Mとして,記憶素子と組合せ回路のみからなる同期式システムを仮定した,M1M2の運転は,(1)これらの対応するすべての出力端子と入力端子の論理値が一致するまで,互いに相手側へ出力端子の論理値を転送し合い,(2)その後クロックパルスを一つだけ印加する操作を繰り返して実行される.(1)の動作については,M1M2間にわたって分割される組合せ回路が,結線接続を含むか否かに従って二つの場合に分けて検討し,いずれの場合にもシステムの構成や分割にほとんど制約を付加することなく,Mの動作を模擬できることを明らかにし,更に,これに伴うトリステートバッファ破損の防止策についても触れた.又,(2)の動作が容易に模擬できることも示した.最後に,システム構成の制約を緩和し,クロックパルスに同期しない記憶素子を局部的に含む場合にも,この記憶素子とその周辺の回路がM1M2の一方の側にのみ包含されるなら,Mの動作を模擬できることを明らかにした.本論の内容は,遠隔故障診断システムの設計に適用できる.