会話音声中の母音認識を目的としたLPC距離尺度の評価

鹿野 清宏  好田 正紀  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J63-D   No.5   pp.394-401
発行日: 1980/05/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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あらまし: 
会話音声認識における音響処理の精密化の一環として,スペクトルマッチングの度合を表す尺度について検討した.尺度として,LPC分析を介して得られる最ゆうスペクトル距離(likelihood ratio distance),予測残差(residual error),COSH尺度(COSH measure),LPCケプストラム距離(LPC cepstrum distance)をとりあげ,標準パターンと入力音声のパワー比を種々の条件に設定して比較した.まず,スペクトルのマッチング状態の観察から,残差パワーが等しくなるようにパワー比を設定したCOSH尺度とLPCケプストラム距離,および,尺度の値が最小になるようにパワー比を設定したCOSH尺度が優れていることが推測できた.更に,会話音声中の母音の識別実験を行い,各尺度の識別能力を誤り率で評価した.その結果,残差パワーが等しくなるようにパワー比を設定したCOSH尺度が,最も優れていることが分かった.又,パワー情報の利用,標準パターンの作成方法についても若干の検討を行った.