可変近傍系列を用いた2値図形距離変換と図形融合演算

横井 茂樹  鳥脇 純一郎  福村 晃夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J63-D    No.5    pp.386-393
発行日: 1980/05/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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あらまし: 
本論文では,同一種類の最小値フィルタの反復適用の形で定義された従来の距離変換を大幅に拡張し,可変な近傍を用いた異なる最小値フィルタの反復適用の形で定義される新しい距離変換-可変近傍系列距離変換(DTVNS)を提案する.DTVNSにおいては,そこで用いる最小値フィルタの近傍の形が自由に選べるため,距離変換は,実質的に非常に多様な機能を実現できる.DTVNSの特に重要な性質として,近傍の選び方に依存せず,常にスケルトンが定義でき,しかも,このスケルトンとその上の距離値から原図形が正確に復元可能であること(復元定理)が厳密に証明される.更に,DTVNSの導出と同様の考え方で異なった種類の最小値フィルタ,最大値フィルタの直列合成で与えられる拡張された図形融合演算(FUSION)を提案し,その性質を導く.これらの結果によって,距離変換,スケルトンの概念がより広い観点から理解されると共に,新しい画像処理の手法の開発への足がかりが得られると期待される.