8角形距離による距離変換の性質とその胸部X線写真処理への応用

伴 達也  横井 茂樹  鳥脇 純一郎  福村 晃夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J63-D    No.4    pp.311-318
発行日: 1980/04/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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あらまし: 
2値図形の距離変換は,細線化,圧縮,構造解析などにしばしば用いられる画像処理の重要な一手法である.本論文では,特に8角形距離(Octagonal Distance)に基づく距離変換について考察する.従来距離変換としては4近傍形(diamond distance),又は8近傍形(square distance)が用いられてきたが,これらはユークリッド距離からのずれが大きい欠点がある.これを防ぐため8角形距離に基づく距離変換(ODT)が考案されているが,まだ詳細は解明されていない.本論文では,まずODTにおけるスケルトンの定義を明確にすると共に,スケルトンからの原図形復元が可能であることを示し,次にODT及びその逆変換(スケルトンからの原図形復元)を実行する逐次形アルゴリズムを与える.最後に,実際の応用例として胸部X線写真における背部肋骨像の識別において血管影や雑音に対する影響を軽減するためにODTを用いる方法を示す.