球形端面放射器付TJSレーザ

樋口 英世  池田 健志  堀内 茂樹  須崎 渉  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J63-C   No.10   pp.660-666
公開日: 1980/10/25
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Print ISSN: 0373-6113
論文種別: 論文
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あらまし: 
実用的な低損失多モードファイバに対し安定に高い結合効率を得るため,レーザの端面発光部に直接球レンズを接着し,出射光を絞る構造をもつ端面放射器付TJSレーザを実現した.本論文では,まず球レンズを含む光学系を光線行列を用いて解析し,レーザ出射ビームのスポットサイズが数μm程度に絞られることを示し,高結合効率が実現される可能性について述べた.次に,コア径60 μm,NA=0.18のステップインデックスファイバに対し約80%,コア径60 μm,中心のNA=0.18のグレーデッドインデックスファイバに対し約70%の結合効率を実現し,且つ,最大結合効率から0.5 dB効率が減少する区間の幅が,光軸と垂直方向で約40 μm,光軸方向で160~500 μmとなることを示した.これらの結果はレーザ系の外部に細いビームウエストができていることに起因しており,本論文で実現されたレーザの特徴である.又,球レンズ接着後でも低しきい値電流,電流・光出力特性の直線性が良い(kink-free)などのTJSレーザの特徴は保存されることが分かった.