呼損系GI/M/Nにおけるトラヒック測定精度の解析

町原 文明  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J63-B   No.3   pp.246-253
発行日: 1980/03/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
電話回線の基本トラヒックモデルである呼損系GI/M/Nについて,運ばれる呼量,加わる呼量の測定精度を解析する.運ばれる呼量は,回線の同時接続数を一定時間間隔で測定することにより推定する.この誤差解析には,データ同士の相関性を示す共分散関数の導出が基本となる.これは,ラプラス変換形では求まるが,式が複雑で,表関数を陽に求めることはできない.NealとKuczuraは,これを数値ラプラス逆変換することにより計算しているが,アルゴリズム,精度については言及していない.本論文では,ある近似法を提案し,これが実用上十分な精度をもつことを確認する.この近似法を用いると,回線数Nが,例え200,300と多くなったとしても,簡単に共分散関数を計算でき,運ばれる呼量の測定誤差導出は容易である.又,電話回線設計には,運ばれる呼量と共に加わる呼量の推定も必要であるが,運ばれる呼量のほか,呼損率も測定し,これを推定する場合の測定精度にも言及する.この場合,理論上での難しさから,測定時間が十分長いという前提で論ぜざるを得ないが,現行の測定時間,すなわち,1時間がこの条件を満足することを確認した.