電荷転送素子を用いた単一同調形回路の一設計法

岩波 保則  吉田 文弥  池田 哲夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J63-A   No.4   pp.239-246
発行日: 1980/04/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 
キーワード: 


本文: PDF(635.6KB)>>
論文を購入




あらまし: 
近年アナログフィルタの能動化,小形化に伴い,電荷転送素子(CTD)の信号遅延効果を利用した非巡回形トランスバーサルCTDフィルタや巡回形CTDフィルタを構成する試みが活発になされている.後者は前者に比べ,巡回ループによる極を持つため安定性に問題を生じるが,少ない次数で急しゅんな周波数特性を得ることができ,高いQの単一同調形回路などについては巡回形回路の方が適している.本論文では,従来の2次形CTD単一同調形回路に比べ,Qに対する安定度の一層優れたCTD単一同調形回路の一設計法を述る.この設計法は,まず入力周波数に応じてZ平面上のある閉路に沿って動く極および零点を仮想して低係数感度の伝達関数を設計し,次にそれを経済的な標準形回路により構成するものである.又,設計を行ったフィルタの実験による動作の確認も行う.更に,本設計法の主題である,極および零点が周波数に応じて動けるという概念の一般的な考察を付録に示す.