パケット伝送における符号の一構成法

西 正明  中村 維男  重井 芳治  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J62-D   No.12   pp.842-849
発行日: 1979/12/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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あらまし: 
本論文では,パケット伝送を目的とした符号の一構成法を示す.パケット伝送においては,より多くの情報をより正確により速く伝送することが要求される.そのためには,冗長度が小さくても誤り訂正能力・誤り検出能力が高く,復号時間が短くてすむ符号が必要である.従来,最も実用的な線形符号として巡回符号がある.本論文は,この巡回符号を用いて,伝送する情報量を増すために,検査点に情報を含ませることが可能な場合に,検査点を単に検査用として用いるのではなく,その一部を更に別の巡回符号と重ねて情報伝送に用いる方式を示す.この方式を2段階誤り制御方式と呼ぶことにする.従って,本論文による符号は,同一の符号長の巡回符号に比べて情報点数を多く,検査点数を少なくできるので,冗長度が小さくなり,伝送速度が大きくなる.更に,2段階誤り制御方式は,巡回符号のもつ設計上の融通性・誤り訂正能力・誤り検出能力・復号時間に関する特性をそのまま生かすことができる.そして,そのままでは訂正できないような誤りが生じた場合には,後から付加した分の情報を取り除いて再送することにする.