スイッチングレギュレータにおけるクロスレギュレーションの解析

原田 耕介  鍋島 隆  久永 光司  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J62-C   No.4   pp.281-287
公開日: 1979/04/25
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Print ISSN: 0373-6113
論文種別: 論文
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小形,軽量で効率が良く,しかも複数の出力を持つ直流電源として,クロスレギュレーションを利用した多出力スイッチングレギュレータがある.これはリアクトルの磁気結合を利用し,一つの出力を安定化することにより,他のすべての出力をも安定化することを目的としたものである.しかし実際には,それぞれの負荷の大きさにより,レギュレーション誤差が生ずる.又,一つの負荷変動が他の出力に過渡的に及ぼす影響も無視できない.本論文では,これらの問題を昇降圧形2出力スイッチングレギュレータにつき,状態変数法を用いて解析した結果,各出力のレギュレーション誤差は,回路自身の内部抵抗に起因していることが明らかとなった.又,負荷変動に対する出力電圧の周波数特性には共振現象が現れ,その共振周波数とピーク値は帰還定数と共に増加することが分かった.更に,このレギュレータの安定性を考察し,負荷,帰還定数などのパラメータを用いて安定限界を求めることができた.