市松模様アンテナ―周期的給電方式自己補対アンテナ―

稲垣 直樹  磯貝 保広  虫明 康人  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J62-B   No.4   pp.388-395
発行日: 1979/04/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
周波数に対する定インピーダンス特性をもつ一種のアレーアンテナを提案した.これは正方形の導体と穴が市松模様状に交互に繰返した板状構造で,頂点を給電点とするものである.任意の偏波特性をもつブロードサイドアレー,直交する2面を走査するフェーズドアレーとして動作させられる.各動作方式に対して,拡張された虫明の関係を相互インミタンスに関して導くことにより60πΩの定インピーダンスとなることを証明している.鏡像法を応用した直線列による平面列のシミュレーションと,誘電体基板の上に試作したアンテナの測定によって定インピーダンス性を確かめ,又,誘電体基板の影響と単方向放射性とするための反射板あるいは吸収板の影響について実験的に調べ,実用性を裏づけている.理論的にはブロードサイドアレーの電流分布を厳密に求めた.この理論結果は一般の板状アンテナに固有の性質,2次元的な電流の分布やエッジにおける電磁界の特異性などを含むものであり,マイクロストリップアンテナなどの板状アンテナの研究に対しても一つの指針を与えるものである.