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日本語の意味構造を抽出するシステムEXPLUSについて
田中 穂積
誌名
電子情報通信学会論文誌 D
Vol.J61-D
No.8
pp.549-556 発行日: 1978/08/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0913-5713 論文種別: 論文 専門分野: キーワード:
本文: PDF(723.5KB)>>
あらまし:
日本語文から意味構造を抽出するシステムEXPLUSについて述べている.EXPLUSでは,次の2段階の処理過程を経て意味構造が抽出される.i)日本語文法を用いて,日本語文を構文解析し,パージング木を得る.但し,意味処理過程が仮定されているので,パージング木は,深層構造ないしは,意味構造を,必ずしも忠実に反映していなくてもよいとする.ii)このパージング木をベースにして,意味構造を抽出する.この意味構造抽出過程では,プロダクションルールの考え方が有効であることを示すと共に,係り受け的な処理として,ユニット間干渉と呼ばれる考え方が導入される.ii)では,ほぼ同じ意味をもつ幾つかの文からどのようにして同一の意味構造を抽出するかが重要視され,一解法が示される.意味記述の形式として,SRLが提案される.SRLは,KRLのサブセットに若干の拡張を施したものである.SRLを用いた辞書項目の記述では,概念の階層分類,格助詞の情報の利用,意味記述の近似として意味素性の利用法が説明される.最後に,EXPLUSにより抽出された意味構造の例が示される.
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