会話音声の機械認識における言語処理

鹿野 清宏  好田 正紀  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J61-D   No.4   pp.253-260
発行日: 1978/04/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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あらまし: 
会話音声認識系における言語処理の構成と性能について述べる.認識の対象として新幹線の座席予約をとりあげた.認識系は音響処理,言語処理,音声応答からなっている.言語処理では,音響処理から音韻系列を受け取り,それをもとにして単語を認識し,構文解析して意味内容をは握し,更に,時刻表を用いて推論を行い,発声者への応答文を作成する.言語処理はtop-down的に構成され,マッチングはleft-to-rightの順序で行われる.アルゴリズムの基本として,tree searchのdepth-first methodを用いた.特に,単語認識の精密化,高速化に重点をおいてアルゴリズムを開発した.言語処理はミニコン上に作成されて,実時間の約2倍の時間で動作する.男性8名が計算機室で文節ごとに区切って発声した座席予約の文章で認識実験を行い,86.0%の文節認識率を得た.更に,発声者ごとの音韻認識率と文節認識率をプロットしたグラフから,95%以上の文節認識率を得るには,63%以上の音韻認識率が必要であることが推定できた.又,認識系の誤りや拒絶の原因を調べ,今後検討すべき問題点を明らかにした.