屈折率ゆらぎを伴う平板形誘電体伝送路からの3次元方向における散乱パターンの解析

藤橋 忠悟  江頭 虎夫  長嶋 秀世  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J61-C   No.6   pp.347-354
公開日: 1978/06/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6113
論文種別: 論文
専門分野: 
キーワード: 


本文: PDF(646KB)>>
論文を購入




あらまし: 
光の伝送媒体として注目されているものに誘電体伝送路があるが,これの一つの問題として伝搬する光の一部が伝送路内部の屈折率ゆらぎによって散乱される.そこで,散乱パターンあるいは散乱電力を明らかにし,その伝送路の屈折率のゆらぎの性質をは握できれば,伝送路の信号特性を評価する上で有力な手がかりになると考えられる.ここでは,散乱パターンが周波数,導波姿態の電界方向,屈折率ゆらぎの電力スペクトル並びに伝送路内における放射姿態の振幅の4つの要因にどのように依存するかを平板形誘電体伝送路をモデルとして検討した.この結果,散乱パターンは周波数の4乗に比例して増大すること,TE及びTM導波姿態からの散乱パターンの違いは主としてこれらの電界方向に依存すること,伝送路内における放射姿態の振幅はパターンを複雑に変化させることなどを明らかにした.又,屈折率ゆらぎについては周期関数と指数関数との積の相関関数を用い,レイリー散乱からブラック回折まで連続的に扱った.その結果,パターンの主極大の現れる方向は周期性により決定されること,相関長はこの鋭さだけ決定することを明らかにした.