ジグザグ反射干渉形光変調器

溜渕 一博  長嶋 秀世  菅野 芳章  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J61-C   No.5   pp.281-288
公開日: 1978/05/25
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Print ISSN: 0373-6113
論文種別: 論文
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あらまし: 
自然複屈折に原因する温度依存性を原理的に取除き,検光子が不必要で取扱いが簡単な集中定数形の一体化した構造を持つジグザグ反射干渉形光変調器の試作を行ったので,その変調特性の測定結果について報告する.この光変調器は電極面積と入射開口の一辺の長さを一定とする同一条件のとき,光ビームが結晶中を往復するround-trip形の電気光学光変調器と比べ,結晶中での光路長は2倍となる.その結果,結晶としてLiTaO3を用いると干渉形が光路長の等しい場合でもround-trip形より高い変調感度を示すことも影響して,半波長電圧はその0.385倍に減少する.試作した光変調器は入射開口が3.0×2.9mm2,結晶の長さが16.3mmである.静電容量,半波長電圧は8.5pF,66V(λ0=6328)となり,理論値とよく一致した.又,消光比,そう入損はそれぞれ18.6dB,4dBとなった.更に,定在波比の測定結果より決定した変調回路の等価回路から,ベースバンド帯域幅は865MHzとなることが分かった.温度依存性としては1℃当り3.29度の位相変化が認められたが,その原因はビームスプリッタ部の製作上の問題であり,製作法の改善により十分回避できるものであることを明らかにした.