周回ループを用いる多中継伝送実験

村瀬 武弘  綿貫 和夫  吉川 達雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J61-B   No.5   pp.367-374
発行日: 1978/05/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 
キーワード: 


本文: PDF(613KB)>>
論文を購入




あらまし: 
ハイブリッド中継のように非線形ひずみが多数存在する伝送路においては,ひずみに対して重畳の定理が適用できないため,伝送特性はすべての非再生局を含む1再生区間の伝送系を1単位として評価する必要がある.従って,実験系は非常に大規模なものとなるが,一般に各非再生局はほぼ同一の特性を有すると考えて良いから,中継器を時分割的に繰返し使用することができれば,1対向の中継器と1台の非再生中継器で任意の多中継伝送特性を評価することが可能である.本論文は,この手法を用いて,ディジタル無線ハイブリッド中継方式の中継伝送を模擬した結果について述べたものである.まず,測定系各部回路の不完全性が総合伝送特性に及ぼす影響を理論的に評価した後,20GHz帯を用いて実験系を構成し,各種線形ひずみ及び負性抵抗増幅器の非線形ひずみの累積が,符号誤り率特性に及ぼす影響を評価した.最後に,線形ひずみが累積した場合について計算機シミュレーションを行い実験結果の妥当性を確認した.以上から,本測定法により,比較的簡単な装置で多中継伝送を模擬できることが明らかとなった.