長遅延電話回線における遅延とエコーの影響

佐藤 明  来山 征士  田村 潤三  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J61-B   No.2   pp.113-120
発行日: 1978/02/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
近年,通信衛星や海底ケーブルを中継した長距離国際電話回線に用いてエコーを効果的に消去し得るエコーキャンセラが開発されつつあるが,これの実用に際しては,装置の簡易化と経済化が望まれるので,どの程度のエコー消去の度合を設計の目標と定めるかは重要な問題である.そこで,エコーの消去の度合と通話品質との関係を,擬似回線と実回線による評価実験にて調べた.本論文では,まず,遅延のみの影響を新たに考案した客観的評価ならびにオピニオン評価などの主観的評価にて求め,遅延が300ms以下と450ms以上では,その影響に差のあることを明らかにし,次に,エコーの影響を主観的評価にて求め,エコーがあっても等価的に遅延のみの影響とみなし得るエコー消去の度合を新しく定義したエコー減衰量にて明らかにした.更に,実際の国際電話回線における通話品質を,同じく主観的評価により求め,エコー制御装置に割当てられている通話品質劣化分を困難度にて表し,この値を基にして,エコーキャンセラの設計の目標値を明らかにした.