呼量の時間変動を伴う即時式完全線群のトラヒック特性について

大沢 二郎  藤橋 忠悟  雁部 頴一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J61-B   No.1   pp.17-23
発行日: 1978/01/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
呼量の時間変動を伴う即時式完全線群のトラヒック特性と,このときの回線数設計との関連について検討した.基本として用いた解析方法は微分方程式の数値解法の一つであるルンゲ―クッタ法で,出線数が1のときの解析解と比較し十分精度が得られることを確かめた.そして,この方法により出線数が10,20の場合の呼量変動に対する呼損率の変動特性を求めた.このときの呼量変動のモデルは正弦波,三角波,のこぎり波,方形波および2次曲線形の5種類とし,各モデルにおける数値解と近似式を比較し,のこぎり波や方形波などにおける急激に変動する部分を除けば,近似式を1平均保留時間だけ遅らせるだけで良く一致することを示した.特に,これらの結果からアーラン損失式をそのまま用いる近似方法が基本的な性質をは握する方法として,有効となることが明らかになった.更に,呼量の時間変動と回線数設計との関連について検討し,呼量の最大値のみに注目する場合と比較した.この結果より,呼量の時間変動による影響を設計に取入れる場合には変動の形態と共に出線数をも考慮することが必要となることを示した.