狭帯域リンコンペックス装置

石上 彦一  来山 征士  佐藤 明  田村 潤三  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J61-B   No.1   pp.1-8
発行日: 1978/01/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
リンコンペックス方式が短波船舶無線回線に導入されるようになり,船舶電話通信の需要が以前にも増して増加の傾向にある.そのため,短波回線の伝送帯域の節減が世界的に重要な課題となっており,国際無線通信諮問委員会(CCIR)においてはこの問題に関する研究を提起し,その方式や装置の研究成果を期待している.筆者らはこの問題の解決策の一方法として,短波船舶無線電話通信に適する狭帯域リンコンペックス方式を提案し,実験的に考察を加え,狭帯域効果を明らかにしたが,本方式の実用化とCCIRの重要な課題となっている基礎資料を得る目的で狭帯域リンコンペックス装置を試作した.本論文は試作装置の特徴とする高調波付加回路とエコー制御回路の特性および制御信号の帯域外周波数スペクトルについて記述し,室内実験による通話のオピニオンと困難度の主観評価結果から,本装置の高調波付加効果を明らかにしている.又,従来の船舶リンコンペックス装置の通話品質の主観評価結果と比較検討を加え,本装置の通話品質は船舶リンコンペックス装置に比べてそん色なく,特に約12dB以下のS/Nのときの改善が大きいことを明示している.