抵抗と単位素子の縦続接続からなる1端子対回路の一構成法

斎藤 健太郎  根元 義章  佐藤 利三郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J61-A   No.5   pp.472-479
発行日: 1978/05/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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あらまし: 
一様伝送線路(単位素子)を構成の基本素子とする分布定数回路理論は,リチャードの変数(p=tanhγl)を周波数とすることにより,集中定数回路理論とほぼ類似的に取扱われ確立されている.しかしながら,抵抗と単位素子からなる回路の性質,特長および構成手法については,回路網理論の一分野として,十分に検討されていない.ここでは,リチャードの変数に関するRC及びRL回路の駆動点イミタンスが,ある条件の下で抵抗と単位素子を交互に縦続接続した1端子対回路として構成できることを示す.まず,対象とする駆動点イミタンスを示し,その偶関数部および奇関数部のp=1における値が,それぞれ抵抗および単位素子として抽出可能な条件を明らかにする.続いて,駆動点イミタンスから抵抗を引抜いた後の回路関数の性質,そして,更に単位素子を抽出した後の回路関数の性質を定理として明らかにする.これらの結果から,対象とするpに関するRC及びRL回路の駆動点イミタンスを抵抗と単位素子の縦続接続で実現する構成手法が得られる.又,本論文で示す構成手法に従って構成フローチャートを作成し,構成可能な1端子対回路を図表にまとめ,最後に,構成例を示す.