線形回路網のパラメータ抽出記号解析における二,三の拡張および改良

佐川 雅彦  北沢 仁志  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J61-A   No.10   pp.1004-1011
発行日: 1978/10/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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電子計算機による線形回路網の記号解析の有力な手法であるパラメータ抽出記号解析に関し,従来の方法の欠点であった解析可能な素子の制限,節点数と記号数の増大と共に生ずる処理時間の急増という問題点について,次のような解決策を提案した.まず,1次位相遅れVCCSなど,アドミタンスが単一の記号または数値でないため直接解析不可能とされた素子の解析法として,記号回路関数中の記号を,複素周波数sの任意の有理関数に変換する直接変換を提案した.又,直接変換の種々の応用についても検討した.幾つかの解析例により,直接変換の利用は大幅な処理時間の短縮につながることを示した.次に,上述の処理時間急増の原因が,閉鎖系の不定アドミタンス行列の余因子展開式に現れる記号の組合せを探すため,Linによって提案された位置比較操作の冗長性にあることを指摘し,冗長性のない改良形位置比較操作を提案した.これを利用すれば,多数の記号を含む回路網も,Linの操作による場合に比較し,短時間で解析可能となることを実例により示した.