振動による液晶層からの電位発生

畠山 豊正  加川 幸雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J60-C   No.7   pp.383-390
公開日: 1977/07/25
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Print ISSN: 0373-6113
論文種別: 論文
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あらまし: 
電界効果形のCOC:CC:CN混合液晶に圧電効果があることは先に報告した.本報告は,その外にCOC,CN単体,COC:CN混合系についても同様の効果をもう少し詳しく観測したものである.液晶層はネサガラス基板の間にサンドイッチ状に形成し,ガラス基板の一方を振動させることによって,液晶層にすべり振動あるいは厚み振動を与えると,層をはさむネサ電極から振動周波数と同じ周波数の電圧が発生する.液晶分子は基板に垂直配向させる必要がある.配向処理として,(i)直流電圧の印加,(ii)基板面へのレシチンの塗布,(iii)液晶層への静的せん断変位の印加の3方法を試みた.液晶層からの発生電圧はすべり振動を与えた場合が厚み振動の場合より1けた以上大きい.又,最大電圧はCOC:CN=1:3の混合液晶で周波数25 kHz,振動変位1 μm(p-p)のすべり振動に対して450 mVであった.これらの電圧発生のメカニズムについては定性的ではあるが,連続体理論による簡単なモデルである程度説明できる.