非対称薄膜光導波路の屈折率ゆらぎによる放射損

宮永 滋己  今井 正明  朝倉 利光  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J60-C    No.6    pp.343-350
公開日: 1977/06/25
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Print ISSN: 0373-6113
論文種別: 論文
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あらまし: 
基板,導波路,空気からなる非対称3層の薄膜光導波路の導波路層に屈折率ゆらぎがある場合,入射基本姿態は散乱によって高次の導波姿態および放射姿態に変換して,姿態変換と放射損が生ずる.ここでは,放射損について前方散乱および後方散乱を考慮することにより放射損に対する公式を導いて,それのゆらぎの相関長,導波路層の厚さ(膜厚),および導波路と基板の屈折率差に対する依存性を調べた.又,私達が既に求めている高次姿態への変換量と比較することにより,媒質のゆらぎが光の波長に比べて小さい場合には,姿態変換量よりも基板および空気側への放射損が大きくなることが分かった.放射損の中では,基板放射損と空気放射損はゆらぎが光の波長よりも小さい場合には等しいが,ゆらぎが大きくなると基板放射損の方が大きくなることが示された.そのほか,ゆらぎが小さい場合には前方散乱と後方散乱量は等しいが,ゆらぎが粗くなると基板放射および姿態変換のうちの後方散乱による寄与は無視できるが,後方散乱による空気放射損は前方散乱によるものの10%以上を占めることが分かった.