等価ジャイレータを用いた低域フィルタの設計

三浦 幹雄  副井 裕  米田 正次郎  笠井 保  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J60-C   No.5   pp.271-278
公開日: 1977/05/25
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Print ISSN: 0373-6113
論文種別: 論文
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あらまし: 
位相回転が無視できないような高周波用の半導体インダクタンスは,通常,周波数依存性や電流依存性を伴った能動性の1ポート素子として実現される.このため,その応用に際しては,要求された動作をするように最適な回路条件を必要とするが,特に2ポート素子として応用する場合の最適な回路条件について論じた報告は見当らない.本文では,筆者らが先に発表した半導体インダクタンスとしての等価ジャイレータを,まず,2ポート素子として吟味し,構成トランジスタに固有の最適周波数が存在することを指摘する.次に,半導体インダクタンスを2ポート素子として使用する場合の具体例として,非接地インダクタンスの基本構成である低域フィルタを取上げ,前記の最適周波数を導入する設計法について述べる.その結果,たとえ非対称な回路であっても,従来のバタワース特性に匹敵する特性が得られることが明らかになった.これらの結果は,回路全体の機能的な取扱いに半導体インダクタンスの有効性を見出し,高周波用インダクタンスの機能素子化への一方向を示すものである.