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伝送線路形移相器回路の広帯域化
太田原 功 高橋 章 佐藤 利三郎
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J60-B
No.7
pp.492-498 発行日: 1977/07/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0373-6105 論文種別: 論文 専門分野: キーワード:
本文: PDF(543.5KB)>>
あらまし:
分布定数形方向性結合器回路を基本とした移相器の構成方法として,結合線路の長さが波長λの4分の1であるものはもとよりのこと,λ/4より短いいかなる長さのものであっても成立ちうる関係式が見出され,実用にも供されているが,周波数帯域幅の面で不十分であった.これに対して本論文は,(1)原回路と全く同じ考え方に立って,設計仕様の設定点の選び方によって広帯域にする方法,(2)結合線路の中間に,結合のない線路を介在させるという新しい回路方式によって広帯域にする方法,の2つを述べたものである.実現の際生じがちな,「成立条件が近似的である場合」にも言及している.(1)は,回路方式が単純であるという長所を有する.一方,(2)の方法は回路方式は若干複雑であるが,任意に小形にできるという原回路の特徴を損わないことと,近似条件下での特性の乱れに対して補償手段を有するという利点があることを述べた.
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