画像信号符号化方式に対する品質評価法の一提案

小林 幸雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J60-B   No.5   pp.343-349
発行日: 1977/05/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
従来,画像信号符号化方式に対する品質評価は,各符号化方式について直接主観評価実験を行う方法でなされていた.しかし,各符号化方式の方式パラメータ値の多数の組合せに対して主観評価実験を行うのは大変であり,最適方式パラメータ値の選択,方式間の比較などを完全に行うのは事実上不可能に近かった.いま,各種符号化方式において現れる品質劣化の程度と常に一価関数で結びつくような物理尺度が存在すれば,この関係を一度主観評価実験から明らかにしておくことにより,各種符号化方式に対する品質評価が物理尺度値の単なる物理的測定から可能になる.本稿では,このような評価法を代表的なフレーム内符号化方式であるPCM,DPCM,M方式に適用して検討した.まずこれら符号化方式において現れる品質劣化をこう配過負荷,エッジビジネス,偽輪郭,粒子性雑音の主観的に異なった妨害を与える品質劣化要因に分類し,次にこれら品質劣化要因各々に対して上記関係を有する物理尺度を求めた.得られた物理尺度は,各品質劣化の程度と相関係数0.8以上で強い相関を持ち,本評価法のPCM,DPCM,M方式への適用が可能となった.