シースループ及びシースダイポールの表面波伝搬特性

稲垣 直樹  小林 公雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J60-B   No.10   pp.767-774
発行日: 1977/10/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
八木-宇田形のループ列とダイポール列の素子間隔と導線直径を無限小として得られるシースループ及びシースダイポールについて,表面波伝搬特性を解析している.このような構造の理想化によって分散関係の解析的な検討が可能となり,従来の八木・宇田列に対する数値解析では得られなかった,次のような結果を得ることができた.ループ直径あるいはダイポール長に固有の離散的な周波数帯域で表面波モードが存在し,この通過帯域は限りなく高い周波数まで存在する.有限素子間隔の八木-宇田列では素子間隔で定まる通過帯域の上限があるが,本文の結果を利用することによって伝搬可能なモード数とその帯域を近似的に知ることができる.最低次モードの近似分散式を導き,これら最低次モードには下限しゃ断周波数が存在しないことが分かった.高次モードについては下限しゃ断周波数をモード次数の初等関数により与えることができた.シースダイポールの電流分布は通過帯域の中で変化し,この点がシースループとの唯一の相違点である.例えば最低次モードの電流分布は低周波数側で円状分布に,高周波数側で余弦状分布になる.