方向性結合器を用いた伝送量可変回路

高橋 章  太田原 功  佐藤 利三郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J60-A   No.9   pp.829-835
発行日: 1977/09/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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あらまし: 
集中定数回路理論による伝送量可変回路の研究はこれまで幾多の人々によって研究され,その合成論についても確立されていると思われる.しかし分布定数理論においてはこの研究は体系的に発展せず,わずかに論文が発表されているにすぎない.しかし近年のようにカラーテレビ放送のような波形伝送を行う場合,位相回路や減衰回路網を必要とし,分布定数回路を用いた設計法はこの分野で大きな意義をもつものと考えられる.著者らは前に移相器および減衰器について報告したが,ここでは可変素子を一般的に扱い,統一理論式で解析を行った.すなわち,この論文は分布定数回路と集中定数回路を組合せ,前者に方向性結合器を用いて定入力インピーダンスを維持しつつ,任意の位相特性,減衰特性を得ようとするものである.従来これらの回路は主として格子形の回路構成であり,素子は最少4個必要でしかも逆回路で構成され,更に回路は対称形で超短波帯における取扱は不便であった.ここでは方向性結合器と集中定数素子を2個用いた回路を検討した結果,素子は同じでよく,方向性結合器の電気長はどんなに短くともよく,更に共通帰線として回路の構成ができる利点があることが判明した.