パラメータ抽出操作による線形回路網の記号解析

佐川 雅彦  北沢 仁志  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J60-A   No.8   pp.725-732
発行日: 1977/08/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 
キーワード: 


本文: PDF(570.1KB)>>
論文を購入




あらまし: 
電子計算機による線形回路網の記号解析の有力な手法として,閉鎖系の不定アドミタンス行列の余因子から必要な回路関数を得るP.M.Linの方法がある.本論文では,まずLinの方法の基礎となっている閉鎖系の物理的意味を検討し,閉鎖系を仮想発振回路として解釈し,これを拡張して,2ポート付加した閉鎖系による解析を提案した.これにより線形回路網の入出力インピーダンス,順方向伝送,逆方向伝送,および6種類の回路行列を,記号を含む関数の形で,一挙に求めることが可能となった.又,インダクタを含む回路の解析において,磁束鎖交数ベクトルの概念を導入すれば,従来のようにキャパシタとジャイレータとの組合せに置換えることなく解析できることを示した.多くの解析例により,この新しい方法によれば,含まれるインダクタの数が比較的多いか,又はインダクタが記号として含まれる場合には,Linの方法に比較して処理時間の大幅な短縮が可能であることが確認された.