単位指数線路の縦続接続により構成される分布定数回路の伝送特性

菅原 五郎  根元 義章  佐藤 利三郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J60-A   No.10   pp.956-962
発行日: 1977/10/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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あらまし: 
指数線路はその回路関数を電信方程式から厳密に求められる不均一分布定数線路の一つであるが,これを構成の基本素子とし,それらの各種接続により構成される回路に対する検討はまだなされていない.この研究は均一分布定数回路,不均一分布定数回路理論と関係があり興味深いものである.本文は指数線路を構成素子とする分布定数回路の検討の第一歩として,同一電気長,同一特性インピーダンスを有する指数線路が多段に縦続接続されて構成される回路の伝送特性について述べる.この回路をR-R回路として用い,更に入出力端抵抗と特性インピーダンスにある関係をもたせれば,良好な低域通過フィルタとなることを示す.すなわち,低域においては低減衰量のリプルを有し,高域においては高減衰量をとることを述べ,伝送特性を記述した数表を与える.この低域通過フィルタは同一電気長の単位素子からなる棒状均一分布定数フィルタに比べ十分広い通過帯域を有することから小形な伝送機器として有用である.最後に実験結果を示し理論値と良く一致することを示してある.