拡張距離関数と線形フィルタによる手書き文字の特徴抽出

岡部 直木  吉村 ミツ  三宅 康二  市川 真人  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J59-D   No.12   pp.858-865
発行日: 1976/12/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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あらまし: 
本論文では,線形フィルタを用いて,文字パターンの文字部分と背景部分から同時に有用な特徴を抽出する汎用性のある方法について述べる.この方法はRosenfeldらにより与えられた距離関数を文字の背景部分に拡張した盛上げ関数と線形フィルタにより文字のストロークの方向と文字の輪郭線の凹凸を大局的にとらえた特徴を抽出する方法である.本文では,まず2次元平面上で本特徴抽出法の概念を説明し,次に2値パターンに対し本方法を実行するアルゴリズムを示す.更に,この方法で得たストロークの(接線)方向を基にして,文字を線分の集合で近似することにより情報を圧縮する方法を示す.最後に,自由手書き片仮名約2,300字について本特徴抽出法の計算機実験を行った結果,文字を近似した線分の間の連結性に関する厳しい判定基準および後の字種判定操作に不都合を起こさないという実用的判定基準の下に,それぞれ98.5%及び99.7%の成功率が得られ,本手法の有用性が確かめられた.