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ハードウエアによる高速フーリエ変換
所 真理雄 森 秀樹 金子 憲幸 島田 幹郎 内田 俊一 相磯 秀夫
誌名
電子情報通信学会論文誌 D
Vol.J58-D
No.9
pp.578-585 発行日: 1975/09/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0913-5713 論文種別: 論文・資料 専門分野: キーワード:
本文: PDF(649.7KB)>>
あらまし:
本論文は,高速信号処理システムKSPにおける高速フーリエ変換(FFT)の演算方式とそのハードウエア化について述べている.KSPはFFTをその基本演算とする信号処理用計算機であり,高速処理能力や演算機能およびシステム構成の柔軟性を持たせるため,パイプライン処理方式,バス指向形構成,マイクロプログラム制御方式を採用している.FFTのアルゴリズムとしては,Sandeアルゴリズムを2を法とし,in placeで実行する方式を採っている.そして3つのバンクからなる記憶装置とFFT演算器を連結したパイプライン処理が行われる.FFT演算器は,A+B,A-B)×WXの計算を行う複素演算器(CAU)とその前後のデータ編成部からなり,4段のパイプラインで実現されている.CAUは新たに設計された複素乗算器を中心に構成され,固定小数点演算を行う,演算中に起こるオーバフローを防ぎ,有効数字のけた落ちを最小にするための方法が提案され実現されている.FFT演算のための記憶番地生成には,並べ換えのためのビット反転回路をうまく利用した方法が用いられている.又,パイプ長の異なる各種演算器に対する番地生成が容易にできるための工夫がなされている.
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