環状ジャイレータの構成とその応用

沖根 光夫  中村 正孝  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J58-A   No.8   pp.514-521
発行日: 1975/08/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文・資料
専門分野: 
キーワード: 


本文: PDF(530KB)>>
論文を購入




あらまし: 
従来,能動RC回路網はNIC,制御電源,ジャイレータ,ロテータなどの能動素子を用いて構成されてきた.これらの能動素子自体の構成の容易さ,又,優れた構成論に結びつくこと,そして回路設計,素子感度,安定性,ダイナミックレンジなどの要素によって評価した場合,いずれの構成法も一長一短があった.本論文はこれらの能動素子に加えて,理想2端子対ジャイレータを環状に接続した回路(本文において,環状ジャイレータと呼ぶことにする)に注目し,定利得の演算器を用いた電圧-電流変換器で構成している.この演算器の不完全さ,すなわち入力・出力抵抗が存在しても簡単に補償できる点,また伝送回路網への応用についても各種フィルタ,定抵抗全域通過回路網のいずれも受動LC回路網の設計手順・設計データがそのまま使用できること,素子感度,安定性などの点から優れた構成法であるといえる.なお,設計例として5端子対環状ジャイレータを用いた5次有極形低域フィルタ,4次高域フィルタ並びに4次定抵抗全域通過回路網を示している.