文字の特徴抽出による遠隔OCR方式

猪瀬 博  斎藤 忠夫  高ノ原 敬子  加藤 誠巳  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J57-A   No.6   pp.437-444
発行日: 1974/06/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
OCR(光学文字読取り装置)は,人間によって読み取り可能な文字による帳票を,直接計算機システムに入力できる点で,優れた人間-機械インタフェースを提供するものである.しかし,従来のOCRは,大量の帳票の一括入力処理用に設計されており,人間との容易なインタフェースを最も要求される遠隔端末としては,複雑,高価にすぎる欠点があった.これを改善する為に,端末に光学・電気変換系だけを設けて,読み取られたデータを伝送し,センターで一括認識する方式が提案されているが,文字当りの伝送情報量が大である為,処理能力の点で問題がある.これを解決する為に,遠隔端末で簡単な特徴抽出を行うことによって伝送情報量を圧縮する方式を検討した.その第一の方式は,文字の走査列ごとの黒の部分の絵素数を列ごとに伝送する面積投影法で,第二は,文字の走査列ごとの黒の絵素の連長を指標化して伝送する連長指標法である.遠隔OCR方式の実現性は,その経済性に依存するところが大であり,経済性は,文字のセットを必要最小限のものとすることにより改善される.従って,ここでは,407フォント,及びOCR-Aフォントによる数字と数個の記号のみを対象として方式の検討を行い,計算機シミュレーション及びコンピュータを用いたハードウエアによる模擬実験を通じて,その実現性を検証したので報告する次第である.