中心軸がずれた円形ループアンテナアレイの特性

鹿子嶋 憲一  関口 利男  稲垣 直樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J56-B   No.7   pp.295-302
発行日: 1973/07/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
周囲長が一波長程度の円形ループアンテナは,八木・宇田アンテナや双ループアンテナなどの素子として広く用いられている.しかしこれらは必ずしも最適な設計で使用されているとは限らない.一方単独円形ループアンテナやエンドファイアアレイの場合には,その厳密な解析がなされ,特性が明らかにされている.しかしブロードサイドの場合には,エンドファイアアレイのように,モードの直交性が得られないので解析が複雑になりこれまで理論的な取り扱いはなされていない.この論文は,単独ループアンテナの解析と同程度に厳密な立場に立って,まずループ面は平行であるがその中心軸がずれている場合の諸特性(特に電流分布,入力アドミタンスなど)を表わす一般式を導き,この結果を用いてブロードサイドアレイの特性を数値計算し,双ループアンテナの設計資料を得たものである.すなわち,2素子ブロードサイドアレイでは,周囲長1.4波長,素子中心間距離0.83波長のとき指向性利得は最大となり(7.9dB),4素子のときも周囲長一波長のときに比べ1.4波長のときのほうが高く,入力アドミタンスの周波数変化もゆるやかである.