無限ループアンテナ列に沿う表面波の解析とその特性

山沢 昌夫  稲垣 直樹  関口 利男  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J56-B   No.5   pp.192-199
発行日: 1973/05/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文・資料
専門分野: 
キーワード: 


本文: PDF(606.8KB)>>
論文を購入




あらまし: 
ループアンテナを素子とする無限線状アレイに沿う電磁波の伝搬特性を,この構造の分散関係を与える動作インピーダンス(Active Impedance)によって解析し,表面波の伝搬姿態とそのkβ特性(自由空間波数kと表面波の波数βとの関係),および素子電流分布を求め,基本的な特性を明らかにした.アレイの構成素子として短絡円形ループを用いるときには,円筒関数の周方向次数に応じてそれぞれ異なった周波数で複数個の伝搬姿態が存在し,また,先端開放円形ループ素子の場合は,半奇数次でやはり複数個の伝搬姿態の存在が示された.いずれの場合も,伝搬可能な姿態の数は素子間隔と半径の比より一意的に決まる.さらに半奇数次姿態については,ダイポール素子を用いた八木列と類似性を持つことが示された.これらの特性は,共振法を用いたkβ図の実例で確かめられ,整数次,半奇数次姿態のいずれについても,計算値とよく一致する結果が得られた.この解析結果は,円形ループアンテナを素子としたエンドファイアアンテナやバックファイアアンテナの基礎的な設計資料となるばかりでなく,ダイポール列で提案されていると同様な,開放形の導波路や共振器,帯域通過形フィルタなどへの応用可能性をも示すものである.