文字図形の観測機構

山崎 一生  飯島 泰蔵  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J55-D   No.1   pp.15-22
発行日: 1972/01/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
文字認識装置の観測機構には,できるだけ少ないサンプル点数で,紙面上の文字図形の本質的な情報を損なわないように取り込む機能を有することが,装置の簡単化および認識性能の向上の2点からそれぞれ要請される.「少ないサンプル点数で」ということと,「情報損失を少なく」ということとは相反する要請であるが,どのような観測機構にすれば,これら二つの相反する要請に合うようにできるかということについて,この論文では考察を行なった.文字図形を構成する文字線の線幅とボケ量との関係をまず明らかにした.つぎに,ボケの操作が低域通過フィルタの特性を有すること,文字認識において重要な役割を演ずる内積演算を総和形式に書き換えることの2点に着目して,標本点間隔とボケ量との関係式をそれぞれの場合について求めた.また,これら二つの比較検討を行なうとともに,類似度の意味で最適なボケの関数は標本化関数であることを導いた.ボケの効果を検証するためOCR-Bの数字によるシミュレーションと,種々のボケの関数によるボケの効果のシミュレーションとを行なった結果,ボケの操作の有用性が確認された.