多素子ループアンテナの理論

伊藤 信一  小杉 信  稲垣 直樹  関口 利男  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J54-B   No.6   pp.317-324
発行日: 1971/06/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
任意周囲長の円形ループアンテナを素子とする列状多素子アンテナをフーリエ級数法によって厳密に解析する方法を導いた.連立積分方程式の解である電流関数のフーリエ係数が同次数の係数に関する連立一次方程式の解として得られること,および,この方程式の係数行列は次数が大きくなると対角行列で近似されることを示し,これに基づいて電流フーリエ級数の評価を行なった.この結果,自己アドミタンスは着目した素子の給電点間げき容量と[ループ半径/導線半径]で決まる番号で打ち切った有限級数との和として表わされ,相互アドミタンスはさらに項数の少ない級数で近似されることが示された.また,電流は自己アドミタンスと同種のフーリエ級数で与えられる.最後に,この理論によって無給電素子を含む2素子ループアンテナのアドミタンスを計算し実測値と良く一致することを確かめた.電流分布の計算からは,無給電素子上にはその周囲長に余りよらず基本モードと考えられるcosφ分布の電流が強く誘起されることがわかった.