ループ アンテナ アレイの指向性利得を最大にする設計

小杉 信  稲垣 直樹  関口 利男  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J54-B   No.5   pp.228-236
発行日: 1971/05/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
エンドファイアループアンテナアレイの最大指向性利得とその給電点電圧,電流の組合せ(以下励振条件とよぶ)を素子間結合を厳密に考慮して求め,この結果,励振電流振幅比はアレイの中心素子に対して山形に対称,位相差は素子間隔,素子数によらない一定値となることを示した.つぎに,最大利得はその励振条件に対し停留である上,励振電流の位相差が利得に大きく寄与することに注目して,対称の位置に二つの給電点をもつループアンテナ素子を直列に結合し,終端を短絡した定在波励振を行なうという簡便な給電系を考案設計した.このとき,素子間給電線の電気長と特性インピーダンスを変数として,電流位相差を所定の値に設定するという方法をとり,利得の向上をはかった.一例として,各素子の周囲長が1波長,素子間隔0.1波長の2素子アレイアンテナでは素子間給電線の長さ,特性インピーダンスの最適値はそれぞれ0.85波長,100Ωとなり,このとき指向性利得は8.1dBとなり,同じ構造で得られる理論的上限値8.3dBにほぼ一致するという結果が得られた.