表皮効果のあるストリップ線路の諸特性

喜田村 善一  寺田 浩詔  大村 皓一  奥田 直紀  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J52-A   No.9   pp.360-366
発行日: 1969/09/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
ディジタル信号の記憶・遅延あるいは論理布線に用いられるストリップ線路において,伝送されるパルス波形が急しゅんな立ち上がり,下がり部分,せまいパルス幅をもつ場合にはしばしば表皮効果が問題とされる.本報告はパルス伝送用ストリップ線路の一設計資料を与える目的で,さきにP.Silvesterが提案した表皮効果の解析手法を拡張し,ストリップ線路の線形等価回路を与えるとともに,その等価回路定数を実用的な寸法の線路について計算し,表皮効果が線路の直列インピーダンスの抵抗分を増加させる模様を明らかにしている.さらに,線路の二次定数の表現法を与え,前述の直列抵抗の増加が主として減衰定数の増大として影響することを述べ,比較的低い周波数領域においても3dB/m以上の減衰定数の増加がみられることを示している.また減衰定数と位相定数の挙動が通常のRLC線路模型から導かれるものと異なることを明らかにし,表皮効果を考慮しなければならない限界周波数のめやすを与える設計資料をいくつか示している.