緩和法によるInhomogeneousスロット同軸の特性計算

初田 健  松本 正  伊藤 精彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J51-B   No.4   pp.156-163
発行日: 1968/04/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
空心同軸にスロットをあけただけのHomogeneousな場合の特性インピーダンスは,すでにGreen関数を用いて解析的に求められている.しかし数種の誘電体を含んだInhomogeneousな場合は境界条件が複雑になり,解は求められていない.本論文ではR.V.Southwellらの扱った緩和法をInhomogeneousな一般的な場合に拡大し,これを用いてInhomogeneousなスロット同軸の等電位線分布,特性インピーダンス,位相速度などを求めた.計算において,誘電率を1.0にすればHomogeneousな場合となり求められた特性インピーダンスは,解析的に求められている結果との誤差は,0.5%以内であった.誘電率をかえ,誘電体一部装てん,誘電体充実,外部被覆付誘電体充実スロット同軸の三種のInhomogeneousな場合の特性インピーダンス,位相速度比が初めて求められ,Qメータを用いた実験値とも良く一致した.さらに等電位分布も種々の場合について明らかになった.これらの結果は,同軸とマイクロストリップの広帯域変換器やフィルタの設計,その他の線路に利用される.ここで用いた緩和法は,今まで解析的に解けなかった問題,電子銃の設計など広い利用範囲があり三次元にも拡大できる.