ガウスモードフィルタとレンズを併用した光ビーム導波系

末松 安晴  伊賀 健一  長嶋 秀世  北野 利彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J51-B   No.4   pp.133-140
発行日: 1968/04/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
本論文では,ビーム導波系における安定性改善の検討を目的として,集束素子であるレンズとガウスモードフィルタ(GMF)を併用するビーム導波系に関する検討を行なった.まず,GMFに対するガウス波の応答を求め,そのマトリクス表示が等価電気回路における抵抗分に相当し,光線マトリクスとは一致しないで別の形をとることを明らかにした.この光線マトリクスを用いると,GMFを併用した共焦点形のレンズ導波系では,光ビームの安定性が改善されることが示される.たとえば,nv2=3.5,(ただし,nは区間数,vはGMFのスポットサイズを示すパラメータ)ではランダムなレンズ位置の変動による光ビームの変動は,レンズのみの場合に比べて,約半分になる.さらに,レンズの焦点距離f,間隔2lなどの偏差の許容量が増す.また,導波系の入射条件の影響はレンズ数nの増大につれて減少する.最後に,この導波系はGMFによる本質的な損失を伴うが,レンズの大きさが制限されている導波系でおこるような姿態変換が原理上なく,基本姿態伝送用の導波系としての特徴をもっている.