フレキシブル有機ELディスプレイ最新技術開発動向

松枝 洋二郎
森 茂

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J105-C    No.8    pp.235-243
公開日: 2022/04/13
早期公開日: 2022/04/13
Online ISSN: 1881-0217
DOI: 10.14923/transelej.2021JCI0018
論文種別: 招待論文
専門分野: 電子ディスプレイ
キーワード: 
有機EL,  フレキシブル,  ディスプレイ,  TFT,  酸化物,  LTPO,  回路設計,  

本文: FreePDF(168.9MB)

あらまし: 
プラスチック基板上にTFT (Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)アレーを形成したFLX-OLED (Flexible Organic LED:フレキシブル有機EL)ディスプレイは,3D曲面を駆使した質感の高いデザインを採用し,各種センサーを内蔵したモバイル市場の頂点に立つ最先端の電子デバイスである.積極的な製造ラインへの投資が続く中国のFLX-OLED市場では,世界初の新技術も次々に登場し,韓国と熾烈な技術開発競争を繰り広げている.FLX-OLEDのバックプレーンには,従来のLTPS (Low Temperature Polycrystalline Silicon:低温多結晶シリコン) TFTだけでなく,低消費電力を特徴とするLTPO (Low Temperature Polycrystalline Oxide) TFTも登場し,酸化物TFTも含めた次世代バックプレーンの三つ巴の戦いの様相を呈している.本論文ではモバイル用有機ELディスプレイの最新技術開発動向をレビューするとともに,最大の課題であるコスト削減のためのTFTの要求性能について議論する.