構造化タグ方式による要求トレーサビリティリンク構築ツール

徳本 修一  高橋 洋一  田村 直樹  中島 毅  
(システム開発論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J104-D    No.2    pp.105-118
発行日: 2021/02/01
早期公開日: 2020/11/02
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2020JDP7037
論文種別: 論文
専門分野: ソフトウェア工学
キーワード: 
流用開発,  要求トレーサビリティ,  トレーサビリティリンク,  構造化タグ,  トレーサビリティマトリクス,  カバレッジ分析,  影響分析,  影響範囲,  

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あらまし: 
ソフトウェアの流用開発では,利用するソフトウェアの品質を見極めることと変更による影響を把握することが必要である.この作業には,要求とソフトウェア成果物の関連付けである要求トレーサビリティが有効である.しかし,市販ツールによる従来の方法は,要求と設計仕様や試験項目との単純な関連付けであるため,変更要求に対するカバレッジ分析や変更による既存機能への影響を確認する影響分析を行うことが難しい.本論文では,開発工程に沿った要求実現の確認と影響範囲の特定を支援する要求トレーサビリティの実現方法を提案する.開発工程と要求との関連性を識別できる構造化タグを用いて,トレーサビリティリンクを構築する構造化タグ方式を考案し,ツールSRTracerを開発した.SRTracerは,ソフトウェア成果物に埋め込まれた構造化タグを用いて,トレーサビリティリンクを構築し,2種類のトレーサビリティマトリクスを出力する.SRTracerを用いることで,カバレッジ分析と影響分析が容易となる.SRTracerを実際のソフトウェア開発に適用した結果から,流用開発におけるツールの有効性が確認できた.