二帯域同時受信LNAにおける入出力整合回路の最適構成の検討

澤山 唯人  森下 賢幸  小椋 清孝  伊藤 信之  
(学生論文特集秀逸論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J104-C   No.4   pp.71-81
公開日: 2020/12/08
早期公開日: 2020/12/08
Online ISSN: 1881-0217
DOI: 10.14923/transelej.2020PJP0002
論文種別: 特集論文 (学生論文特集)
専門分野: 集積エレクトロニクス
キーワード: 
LNA,  二帯域同時受信,  利得偏差,  低雑音特性,  省面積,  

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あらまし: 
本論文では利得偏差・雑音特性・回路面積の観点から,入出力整合回路に着目して省面積二帯域同時受信LNAの検討を行った.我々の過去の研究で相互誘導型入出力整合回路を用いた場合,面積は0.39 mm2 と小型化できたが,利得偏差が約8 dB,NFが5 dB以上であったため,その原因を究明し特性を改善した.相互誘導型入力整合回路とノッチフィルタ型出力整合回路を備えた回路の S21NFは1.7/3.5 GHzで11.2/10.6,2.86/5.08dB,面積は0.59 mm2 であり利得偏差の低下を確認した.ノッチフィルタ型入力整合回路と相互誘導型出力整合回路を備えた回路の S21NFは1.66/3.26 GHzで12.5/9.02,1.91/3.25 dB,面積は0.62 mm2 でありNFの低下を確認した.更に,外付けインダクタを用いた相互誘導型入力整合回路とノッチフィルタ型出力整合回路を備えた回路の S21NFは1.7/3.5 GHzで10.9/10.2,2.67/2.02(4.0 GHz)dB,面積は0.59 mm2 であった.以上の結果から,相互誘導型整合回路は回路面積縮小に,ノッチフィルタ型出力整合回路は利得偏差低減に,ノッチフィルタ型入力整合回路はNF低減に効果的であり回路面積,利得偏差,雑音特性からみた最適構成は外付けインダクタを用いた相互誘導型入力整合回路とノッチフィルタ型出力整合回路を備えた構成である.